©松井紫朗/JAXA

​  手に取る宇宙~Message in a Bottle

 

 

                   

国際宇宙太古のビッグバン、未来に起きる宇宙の収縮を考えると眠れなくなってしまう子どもたちも、それでは喫緊の日常を生き延びられないから、やがて宇宙(と、自身の存在の儚さ)について考えるのを回避する習慣がついてくる。一方で、大人になっても小惑星探査機が運んできた砂粒に感動したり、浦島太郎と特殊相対性理論(光速の宇宙船では歳を取らない)の共通点に感慨を覚えることもあり、やはり人類は些細な人生と、宇宙の真理との繋がりをどこか求めて生きているということだろう。  アーティスト・松井紫朗氏が2014年から手掛ける「手に取る宇宙 地上ミッション」は、国際宇宙ステーションのNASAの宇宙飛行士が、地球外空間の環境-つまり「宇宙の一部」を封入して地球に持ち帰ったボトルに触れてみるというものだ。日常生活やその感覚外に実在する世界(Universe)の存在を感じ、地球にはりつく我々の営みや社会のあり方をとらえ直すという試みだ。  視点を変えてみれば、ボトルを持ち帰ったかつてのスペースシャトルや、現在のソユーズ宇宙船も、国営の移動手段であり、周回軌道で起点に戻ってくるという意味では広義の公共交通機関と言えなくもない。星々の作り出す光芒を、街の灯りやネオンと見立てれば、かかる加速、遠心力と言った法則や、重力体験などは宇宙旅行と共通だ。とすれば、札幌市電そのものを一種のシミュレーター、あるいは4D装置として、宇宙への旅が体感できるのではないかと、アーティストたちがプロジェクトを立ち上げた。  奇想天外な乗車ルール、映像体験やリアルな振動と臨場感、宇宙船を整備する宇宙ステーションの訪問、そしてボトルに収納された「宇宙」との遭遇など。身体感覚と想像力を発揮した、日常と宇宙が一体化する体験になるはずだ。                                    伊藤隆介

 

​銀河の旅 2021

講師

松井紫朗

Shiro Matsui

JAXA(宇宙航空研究開発機構)との共同実験では宇宙での庭作り(「宇宙庭」)や容器に詰めた宇宙空間の持ち帰り(「Message in a Bottle」)を試みる。
2014年よりアートプロシェクト「手に取る宇宙 地上ミッション」を各地で展開している。

Message in a Bottle

宇宙でのミッション

Message in a Bottle

宇宙でのミッション

手に取る宇宙~Message in a Bottleの一回目のミッションは、2010年9月15日(水)午前0時25分(日本時間)、NASA女性宇宙飛行士、シャノン・ウォーカーによる「私たちは人類の代表として、 これから行う船外活動に於いて、このボトルに宇宙を取り込むことを宣言します。そして人類すべての冒険の記念として、また、未知なるもの、驚きに満ちたものへの思いを込めたメッセージとして地球に持ち帰ります。」という声明とともに始まりました。

 

そして、2011年3月1日(火)午前6時43分(日本時間)国際宇宙ステーションにドッキングしていたスペースシャトル、ディスカバリー号 から、「ヒューストン、もし良ければこれから私たちはスティーブをエアロックに帰させて、それから・・」という声とともに、あらかじめ用意されていた80年代のロックグループ、「ポリス」の曲、「メッセージ・イン・ア・ボトル」が流されました。
NASAの宇宙飛行士、スティーブ・ボーエンとアーヴィン・ドゥリューの二人は、この曲を合図に「手に取る宇宙」のボトルをエアロックから持ち出し、宇宙を詰めて栓をしっかり締めたのを確認後、記念撮影を行いました。
このボトルは、ディスカバリーとともに地球に持ち帰られました。

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