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©ESA/NASA

©松井紫朗/JAXA

About

手に取る宇宙について

国際宇宙ステーションの軌道上で、私たち人類の代表として活動する宇宙飛行士たち。

彼らによって地球に持ち帰られた1本のガラスボトルには、 特別なミッションによって封じ込められた「宇宙」が詰まっています。

地上の私たちは、そのボトルを手にして、感じたことや、考えたことを書きとめ、 未来の人類へのメッセージとして残していきます。

これが「手に取る宇宙ー Message in a Bottle」のプロジェクトです。

 

今この瞬間も宇宙で活動を続ける宇宙飛行士たちや、 宇宙空間に浮かぶかけがえのない美しい星=地球に思いをはせることで、 広大な宇宙の中の「地球人類」という意識を、未来に向けて育てて行くことが、 このプロジェクトの目的です。

このプロジェクトには、NASA、JAXA の宇宙飛行士、技術者はじめ、 たくさんのスタッフが賛同し、協力してくれました。

その結果、宇宙空間での2度にわたるミッションを経て、 無事、「宇宙」の詰まったガラスボトルを地球に持ち帰ることができました。

 

これから開始される地上でのミッションは、 できるだけたくさんのみなさんに、この「手に取る宇宙」の体験をしてもらい、 そして、そこで感じたこと、考えたことを書きとめてもらうのが狙いです。

それらはアーカイブとして、WEB 上の「手に取る宇宙」の HP に蓄積され、 未来の人類に向けたメッセージとして伝えられていくことなります。

 

松井 紫朗

講師

松井紫朗

Shiro Matsui

1960 年奈良県天理市生まれ。
京都市立芸術大学教授。
Professor at Kyoto City University of Arts.

1983年の初個展以来、多様な素材、ユーモアと理知を備えた独自の立体造形で、1985年には兵庫県立近代美術館の「ART NOW 85」展に選出されるなど、関西ニューウェーヴを担う若手のひとりとして注目を集める。
1991年よりシリコンラバーを使った半立体、立体作品の制作を開始、ドイツをはじめ海外でも展覧会が開催される。
1997年よりテント用の素材を使ったトンネル状の大作を発表、以後、スパンデックスやリップストップと呼ばれるナイロン素材のバルーンを使ったサイトスペシフィックな作品を次々と展開。自然科学の原理を応用した作品等で、人間の知覚や空間認識に揺さぶりをかける。
JAXA(宇宙航空研究開発機構)との共同実験では宇宙での庭作り(「宇宙庭」)や容器に詰めた宇宙空間の持ち帰り(「Message in a Bottle」)を試みる。
2014年よりアートプロシェクト「手に取る宇宙 地上ミッション」を各地で展開している。

Message in a Bottle

宇宙でのミッション

©松井紫朗/JAXA

手に取る宇宙~Message in a Bottleの一回目のミッションは、2010年9月15日(水)午前0時25分(日本時間)、NASA女性宇宙飛行士、シャノン・ウォーカーによる「私たちは人類の代表として、 これから行う船外活動に於いて、このボトルに宇宙を取り込むことを宣言します。そして人類すべての冒険の記念として、また、未知なるもの、驚きに満ちたものへの思いを込めたメッセージとして地球に持ち帰ります。」という声明とともに始まりました。

 

そして、2011年3月1日(火)午前6時43分(日本時間)国際宇宙ステーションにドッキングしていたスペースシャトル、ディスカバリー号 から、「ヒューストン、もし良ければこれから私たちはスティーブをエアロックに帰させて、それから・・」という声とともに、あらかじめ用意されていた80年代のロックグループ、「ポリス」の曲、「メッセージ・イン・ア・ボトル」が流されました。
NASAの宇宙飛行士、スティーブ・ボーエンとアーヴィン・ドゥリューの二人は、この曲を合図に「手に取る宇宙」のボトルをエアロックから持ち出し、宇宙を詰めて栓をしっかり締めたのを確認後、記念撮影を行いました。
このボトルは、ディスカバリーとともに地球に持ち帰られました。

http://iss.jaxa.jp/kiboexp/news/110303_mib.html
http://iss.jaxa.jp/iss/ulf5/mission/overview/eva/eva1/
http://iss.jaxa.jp/en/kiboexp/news/110303_mib.html
http://www.space.com/10988-shuttle-discovery-spacewalk-astronauts-message-bottle-space.html
http://www.collectspace.com/news/news-022811a.html

「ガラスボトルは、スペースシャトル「ディスカバリー号」(STS-133ミッション)に搭載され地上に回収され、4月19日に筑波宇宙センター(TKSC)まで輸送されました。
しかし、TKSCにおいて開梱したところ、ガラスボトルが破損していることが確認され、“宇宙空 間”をガラスのボトルに封じ込めて持ち帰ることができなかったことが分かりました。」(宇宙ステーション・きぼう広報。情報センター)

http://iss.jaxa.jp/kiboexp/news/110428_mib.html

手に取る宇宙~Message in a Bottleの二回目のミッションは、一回目のガラスボトルの破損の原因究明の結果を受け、船外活動の際に予想されるボトルが受ける衝撃をなくし、より安定したロボットアームの操作により取り込むこととなりました。
「こうのとり」3号機に搭載されに輸送されたガラスボトルは、「きぼう」船内で、2012年年9月21日 (金)(日本時間)に星出宇宙飛行士により親アーム先端取付型実験プラットフォーム(MPEP:Multi-Purpose Experiment Platform)に取り付けられ、同10月4日(木)深夜に、「きぼう」ロボットアームに把持されたMPEPとともに宇宙空間に運ばれ、ガラスボトルへの“宇宙の取り込み”を行いました。

その後、ガラスボトルは「きぼう」のエアロック内に保管されていましたが、2013年1月25日(金)19時~20時にかけて、マーシュバーン宇宙飛行士により「きぼう」船内への回収作業が実施され、“宇宙空間”のガラスボトルへの封じ込めが完了しました。
マーシュバーン宇宙飛行士は、今回のボトルケースに「250113」とサインしています。この2回目のボトルは2013年3月にドラゴン宇宙船によって地球に回収されました。

http://iss.jaxa.jp/kiboexp/news/130131_epo.html